【大船渡】山林火災“国内最大”に 被害拡大…支援の動きも
岩手県大船渡市で発生した山林火災は、3日目を迎え、被害が拡大しています。昨日、炎が住宅地に迫る中、少なくとも84棟の建物が被害を受けており、消失面積は600ヘクタールから1200ヘクタール以上に達しました。これは平成以降、国内最大の山林火災となる見込みです。
現場の様子は、近隣住民が撮影した動画に映し出されています。炎が立ち上がり、消防隊が必死に消火作業を行う姿が確認されました。現地にいた住民は、炎の迫る恐怖を語り、避難を余儀なくされている状況です。現在、避難指示が出されているのは1755世帯、4263人に及び、夜間にも新たな避難指示が続出しています。
大船渡市では、避難所が設置され、炊き出しなどの支援が行われています。避難所に到着した避難者を歓迎する温泉施設も、無料で利用できる措置を始めました。多くの人々が、火災の影響で生活が一変し、心の休まる瞬間を求めています。ある避難者は、災害の経験を振り返り、「早く火が消えることを祈るばかり」と語りました。
同時に、長野県上田市でも新たに山林火災が発生し、複数の場所から煙が上がっています。こちらでも消防隊が消火活動を行っており、78歳の男性が火傷を負い病院に搬送されたとの報告があります。火災の発生原因については、枯草を燃やしていたことが関与している可能性があるとされています。
全国各地で火の元への注意が呼びかけられる中、今後の火災の進行状況や、被害を受けた地域への支援が重要な課題となります。消防や自衛隊の消火活動が続く中、住民の安全確保が最優先されるべきです。引き続き、最新の情報に注意し、迅速な対応が求められています。