チリの体操選手は、このスタントの動画が日本のソーシャルメディアユーザーから広く非難されたことを受けて謝罪した。 日本を訪問した外国人観光客が、神社の神聖な鳥居の上で懸垂をする動画をネットに投稿し、日本のソーシャルメディアユーザーの怒りを買った後、謝罪した。 この動画は、米国在住のチリ人女性マリマー・ペレスさんがインスタグラムでシェアした。彼女のプロフィールによると、ペレスさんは2019年に南米選手権で銀メダルを獲得した元体操選手。自身をデジタルクリエイターと称する彼女のアカウントには、ソーシャルメディアプラットフォーム上で約14万人のフォロワーがおり、彼女はスペイン語で事件についての謝罪文を投稿した。 「自分の行動を謝罪します。失礼なつもりはなかったです。考えなしにしたことに本当に後悔しています」と彼女は述べ、メッセージを送るのをやめてほしいと付け加えた。物議を醸した動画は削除された。 鳥居は日本では神聖なシンボルであり、神社において物質界と精神界の境界を示すものである。懸垂などの運動に鳥居を使用することは、鳥居が持つ空間の清浄さと神聖さを保つ役割に反するため、極めて失礼な行為とみなされる。 コメントの中にはペレスさんの謝罪に感謝し、帰国を歓迎するといった意見もあったが、激怒した人も多く、彼女が日本の宗教や文化を軽視していると非難した。 「マナーの悪い外国人が多すぎて、日本人はうんざりしている」というコメントもあった。また、「日本に二度と来ないで」というコメントもあった。 こうした怒りは、他のサイトでも見受けられる。例えば、ヤフージャパンの記事のコメントでは、チリ大使館に正式な苦情を申し立てるよう呼びかけている。また、日本を訪れるすべての観光客に、許容される行動について詳細な文書による指示を与え、現地のエチケットに従わない者は罰せられるべきだと提案するコメントもあった。 この映像には、北海道室蘭市の神社に続く道でペレスさんがバック宙をする様子も含まれており、日本での外国人観光客のマナー違反をめぐる議論や、国内で最も人気の高いいくつかのスポットでの観光過多に対する幅広い懸念が再燃している。 日本政府観光局（JNTO）が発表した新たな数字によると、9月に日本を訪れた観光客は287万人で、8月の293万人に続いていた。月間訪問者数は2月以来の最高記録に達しており、7月には329万人を記録し、これは月間記録となった。 観光客の支出も過去最高を記録している。JNTOの統計によると、旅行者は2024年の最初の9か月間で5兆8600億円（393億米ドル）を支出し、それ自体が過去最高だった2023年の暦年全体の支出5兆3000億円を上回った。 1月から9月までの間に日本を訪れた外国人観光客は2,688万人で、昨年の合計を上回った。観光庁は、パンデミックにより世界的に旅行が制限される直前の2019年の年間3,190万人というこれまでの記録がまもなく破られると予想している。