近年、家計の節約を意識する家庭が増える中、大容量で安価な商品を提供するスーパーが人気を博しています。特にトライアルという福岡発のスーパーは、関東を中心に60店舗を展開し、その魅力に取りつかれた多くの顧客が足を運んでいます。
TBS NEWS DIGの調査によると、消費者がまとめ買いをする理由は、主に食費の節約です。実際、100人の家庭を対象にした調査では、平均して約5.66日分の食材をまとめて購入していることがわかりました。その中で、1日の食費は家族の構成や食事内容によって大きく異なります。
例えば、4人家族のお母さんは、1週間分の食材を購入し、1日の食費を約2000円に抑えています。具体的には、朝食にホットドッグ、昼食に残り物を使った弁当、そして夕食には肉と野菜をたっぷり使った料理を用意しており、非常に効率的です。また、別の家庭では、幼稚園と小学生の子供を持つお母さんが、1日の食費を1000円に抑えることを目標にし、工夫を凝らした献立を考えています。
さらに、5人家族の家庭では、夕食の材料費を250円に抑え、コストパフォーマンスの高い料理を作る工夫がなされています。この家庭では、安価な食材を使用し、子供のリクエストに応える形で料理を工夫しています。
まとめ買いした食材の保存方法にも注目が集まります。共働きの家庭では、ブロッコリーを先に茹でて冷凍保存したり、ミニトマトを切って何回かに分けて食べたりするなど、無駄を省く工夫がされています。大容量の肉は、下味をつけて小分けにして冷凍し、必要な時に取り出せるようにすることで、調理時間も短縮されています。
また、スーパーでの買い物においては、家族全員が協力して購入する様子も見受けられ、楽しいコミュニケーションの場となっているようです。焼肉パーティーを企画する家族もおり、経済的でありながらも食事を楽しむ姿が印象的でした。
総務省のデータによれば、4人家族の1日あたりの平均食費は3200円ですが、今回の調査では、まとめ買いを利用した家庭の1日の食費の平均は2558円となり、節約効果が実証されました。
このように、まとめ買いは食費の節約だけでなく、家族のコミュニケーションや食事の工夫を促進する重要な手段として、多くの家庭に受け入れられています。今後もこのトレンドが続くことが期待されます。