中学生らに闇バイト指示 男逮捕
東京都内で、中学生に「闇バイト」を通じて特殊詐欺の指示を出していた男が逮捕されました。警視庁は、里義アトム容疑者(28歳)を詐欺の疑いで逮捕したと発表しました。この事件は、昨年5月に都内に住む80代の女性が、詐欺師からの虚偽の電話により現金200万円を騙し取られたことに関連しています。
捜査によると、里容疑者は若年層をターゲットにした「闇バイト」を利用し、女子中学生らに対して現金回収や詐欺行為に関する指示を行っていたとみられています。警視庁は、里容疑者がこのような犯罪行為を通じて、他にも多くの中学生を巻き込んでいた可能性があると考え、さらなる調査を進めています。
この事件は、特に未成年者が犯罪に巻き込まれる危険性を浮き彫りにしています。昨今、SNSなどを通じて「闇バイト」が広まり、多くの若者が簡単に金銭を得られると誤解し、危険な行為に手を染めるケースが増加しています。警視庁は、今回の逮捕を受けて、未成年者への教育や啓発活動の強化を進める方針です。
里義容疑者は、容疑を否認しているものの、警視庁は今後も余罪の有無を含め、詳細な取り調べを行うとしています。この事件が、今後の詐欺対策や未成年者保護における重要な教訓となることが期待されています。