日本列島は再び強烈な寒気に見舞われ、気温が急降下し、真冬に逆戻りした。特に北日本では冬の嵐が発生し、青森市内では午後から雪と強風が吹き荒れ、視界が悪化している。関東地方でも、昨日の温かさから一転、厚着をした人々が目立ち、気温は一桁台に突入した。
東京では、渋谷の午後1時過ぎには、ダウンコートやマフラーを身に着けた人々が多く見られ、「寒い」との声が上がっている。強い寒気が流れ込んだ影響で、名古屋や大阪でも気温が急降下し、冬の厳しさが戻ってきた。
群馬県の上町では、深刻な積雪が報告されており、車の運転も困難な状況が続いている。特に先週の水曜日には、赤い屋根が見えていた建物も、今ではすっかり雪に覆われ、積雪量は150cmを超えた。雪の重さで屋根が傾く建物もあり、地域住民は冬の厳しさに直面している。
群馬県草温泉では気温がマイナス7度を下回り、足湯には多くの人々が集まり、温かい甘酒や温泉を楽しんでいる。観光地として人気のあるこの地域では、寒さが逆に観光客を呼び寄せる要因にもなっている。
北日本では、記録的な大雪により、青森県の知事が総理に対して要望書を提出する事態にまで発展。除雪作業は24時間体制で行われ、昨年に比べて雪の量が倍増しているという。除雪に従事する業者は、夜8時から朝5時過ぎまで作業を続け、疲労が蓄積している様子がうかがえる。
今後も北陸や北日本では大雪や吹雪が予想されており、住民の生活に影響を与える恐れがある。厳しい冬の状況が続く中、自治体は住民の安全確保に向けた取り組みを強化している。冬の嵐がもたらす影響は、各地で深刻な状況を引き起こしており、今後の天候の変化にも注意が必要だ。